毎日使うメイクブラシ、専用クリーナーで洗うのは正直ちょっと面倒…なんて感じていませんか?
「家にあるメイク落としでサッと洗えたら楽なのに」と考えたことがある人も、きっと多いはず。
この記事では、そんなあなたのためのメイクブラシの洗い方として、メイク落としを使った具体的な方法と、気になる注意点を分かりやすく解説しますね。
【忙しい方へ:要点まとめ】メイクブラシをメイク落としで洗うのは、いくつかの注意点を守れば可能です。特に、油分の多いリキキッドファンデーションを使った後の人工毛ブラシには効果的。ただし、洗浄力が強い分、ブラシを傷めたり、オイルが残って肌トラブルの原因になったりするリスクも。高価な天然毛のブラシへの使用は、少し慎重に考えた方が良いかもしれません。
ポイント | 詳しい解説 |
---|---|
結論 | 条件付きで代用OK! ただし注意点を理解することが大切です。 |
向いているブラシ | リキッドやクリームを使った人工毛(化学繊維)のブラシ。 |
避けるべきブラシ | デリケートで高価な天然毛(動物毛)のブラシ。 |
最大の注意点 | 洗浄成分やオイルが残らないよう、ぬるま湯で徹底的にすすぐこと。 |
その洗い方、大丈夫?メイク落としでの洗浄法と注意点

この記事で分かること
- メイク落としを使った正しいブラシの洗い方の手順
- ブラシを傷めないための大切な注意点
- メイク落とし以外の家にあるもので代用する方法
- 洗い上がりを左右する、正しい乾かし方と保管のコツ
- 多くの人が抱える、ブラシ洗浄に関するよくある疑問
知らないと怖い!汚れたブラシを使い続ける3つのリスク
「少しくらい汚れていても大丈夫かな?」なんて、つい思ってしまいがち。でも実は、汚れたブラシを使い続けることには、思った以上に良くないことが隠されているんです。
- メイクの仕上がりが悪くなる
古い化粧品や皮脂で毛が固まり、ファンデーションがムラになったり、アイシャドウが綺麗に発色しなかったり…。せっかくのメイクが台無しに。 - ニキビや肌荒れの原因になる
ブラシに残った皮脂や汗をエサに、雑菌がどんどん繁殖してしまいます。汚れたブラシを使うことは、顔に雑菌を塗り広げているのと同じことなのです。 - 大切なブラシの寿命が縮む
汚れが蓄積すると毛がゴワゴワになったり、根元の接着剤が劣化して毛が抜けやすくなったりしてしまいます。
「専用品は面倒…」その気持ち、実はみんな同じかも?

毎日忙しいと、メイクブラシの洗浄って、どうしても後回しにしがちですよね。「本当は洗った方がいいって分かっているけど、専用のクリーナーをわざわざ使うのは、正直面倒…」その気持ち、本当によく分かります。
ファンデのノリが悪いのはブラシの汚れが原因?
「なんだか最近、ファンデーションのノリが悪いかも…」と感じるなら、その原因、まさにブラシの汚れかもしれません。ブラシに残ったファンデーションの油分や皮脂が混ざり合って固まると、ブラシの表面がコーティングされたような状態に。
まるでカピカピになった絵の具の筆のように、新しいファンデーションをうまく含めず、肌の上で均一に伸ばすことが難しくなってしまうのです。
大切なブラシが傷まないか心配…というあなたの悩み
「メイク落としで洗ったら、お気に入りのブラシがゴワゴワになったり、毛が抜けたりしないかな?」そんな不安、ありますよね。その心配は、すごく自然なことです。
メイク落とし、特に洗浄力の高いクレンジングオイルは、ブラシの毛に必要な油分まで根こそぎ奪ってしまい、毛質を損なう可能性もゼロではありません。大切なブラシを守るためには、メイク落としの種類選びと、洗い方のちょっとした工夫がとても重要になります。
ニキビの原因に?肌への影響も地味に気になってしまう
ブラシの傷みと同時に気になるのが、お肌への影響ですよね。もしメイク落としの成分がブラシに残ってしまったら…、それが肌への刺激になって、ニキビや肌荒れを引き起こすかも、と考えると、少し怖くなってしまいます。
特に、オイルクレンジングを使った場合。もしオイルが完全に落ちきれていないと、残った油分が酸化して、思わぬ肌トラブルの原因になることも。実際に、製品評価技術基盤機構(NITE)の調査でも、洗浄が不十分なメイク道具が肌トラブルの一因となりうることが示唆されています(出典:NITE)。だからこそ、正しいすすぎ方が何よりも大切なのです。
【実践】メイク落としを使った正しいブラシ洗浄の5ステップ

お待たせしました!ここからは、実際にメイク落としを使ってブラシを洗う手順を、5つのステップに分けて詳しく見ていきましょう。この手順を守るだけで、失敗のリスクをぐっと減らすことができますよ。
必要なもの | 備考 |
---|---|
メイク落とし | ジェルやミルクタイプが比較的おすすめ |
ぬるま湯(35℃前後) | 熱湯はブラシを傷めるのでNG |
清潔なタオル | 水気を拭き取るために使用 |
コップなどの容器 | 洗浄液を作る際に便利 |
ステップ1:ティッシュで表面のパウダー汚れを優しくオフ
まずは、いきなり濡らす前に、ひと呼吸。乾いた状態のブラシをティッシュの上で優しく払うように動かし、表面に残っている化粧品の粉を出来る限り落としましょう。
このひと手間を加えるだけで、その後の汚れ落ちが格段に良くなります。特にパウダー系の化粧品を使ったブラシには、とても効果的なんですよ。
ステップ2:金具を濡らさず毛先だけをぬるま湯で予洗い
次に、用意したぬるま湯でブラシの毛先を優しく濡らしていきます。この時、絶対に守ってほしいポイントが2つあります。
- 熱湯は使わないこと: 熱は毛のキューティクルや、根元の接着剤を傷める原因になります。
- 根元の金具部分を濡らさないこと: 金具の中に水が入ると、接着剤が劣化し毛抜けの最大の原因になってしまいます。
あくまで毛の部分だけを濡らすように、細心の注意を払ってみてくださいね。
ステップ3:メイク落としを馴染ませて汚れを揉み出す
コップにぬるま湯を入れ、そこにメイク落としを少量溶かして洗浄液を作ります。ブラシの毛先をその洗浄液に浸し、指の腹を使って根元から毛先に向かって優しく汚れを揉み出すように洗います。
ゴシゴシこするのは毛を傷める原因になるので禁物。手のひらの上で、ブラシをくるくると円を描くように動かすのも、汚れがよく落ちるのでおすすめです。
ステップ4:すすぎは洗剤が残らないよう徹底的に
汚れが浮き出てきたら、洗浄液を捨て、きれいなぬるま湯で十分にすすぎます。肌トラブルを防ぐためにも、この「すすぎ」が最も重要な工程と言っても過言ではありません。
メイク落としの洗浄成分やオイルがブラシに微塵も残らないように、泡が出なくなるまで、そして水の濁りがなくなるまで、根元から毛先に向かって丁寧に洗い流してください。
ステップ5:形を整えてから風通しの良い場所で乾かす
すすぎが終わったら、指で優しく毛先の水分を絞り、清潔なタオルでポンポンと押さえるように水気を取ります。
最後に、ブラシ本来の形になるように指で毛並みをきれいに整えましょう。このひと手間で、乾いた後の仕上がりが驚くほど変わってきます。乾かし方の詳細は、後の章で詳しくお伝えしますね。
メイク落とし以外は?家にあるもので代用できる洗剤一覧

「メイク落としが手元にない時や、デリケートな天然毛のブラシを洗いたい時ってどうすればいいの?」そんな時のために、他の代用品についてもまとめてみました。それぞれの得意なことと注意点を理解して、あなたのブラシにぴったりの方法を見つけてみてください。
洗浄剤の種類 | メリット | デメリット・注意点 |
---|---|---|
中性洗剤(食器用) | 油汚れに強く、安価で手に入りやすい。 | 洗浄力が強めなので、ぬるま湯で薄めて使う。 |
シャンプー | 人間の髪用なので、特に天然毛との相性が良い。 | シリコン配合のものは残留しやすく、粉含みを悪くする可能性も。 |
ハンドソープ | 手軽で思い立った時にすぐ使える。 | 洗浄力がマイルドな製品が多く、頑固な油汚れは落ちにくいことも。 |
クレンジングオイル | 固まった汚れにも強い洗浄力を発揮する。 | ブラシを傷めるリスクが最も高い。最終手段として使用を。 |
100均グッズ | 専用の洗濯板など、安価で便利なツールが豊富。 | あくまで洗浄の補助として使うのがおすすめ。 |
実は万能!定番の中性洗剤(食器用)を使うメリット
実は、資生堂をはじめ多くの化粧品メーカーも推奨しているのが、食器用の中性洗剤を使った洗い方なんです(出典:資生堂)。ファンデーションなどの油性の汚れをすっきり落としてくれるのに、比較的手に入りやすいのが嬉しいポイントですよね。
ただし、洗浄力が高い分、原液で使うのは避けて、必ずぬるま湯で薄めてから使用してください。目安として、パウダー用ブラシなら200:1、リキッド用なら50:1くらいの割合がおすすめです。
天然毛ならシャンプー&リンスでのケアも可能
ヤギやリスの毛など、うっとりするほど肌触りの良い天然毛のブラシには、髪の毛を洗うためのシャンプーがぴったり。特にベビーシャンプーのような低刺激性のものが安心です。
洗浄後、ごく少量のリンスやコンディショナーを溶かしたお湯にさっと通してからすすぐと、キューティクルが整い、洗い上がりの手触りがふんわりしますよ。ただし、成分が残らないように、すすぎはいつも以上に念入りに行ってくださいね。
手軽だけど注意が必要!ハンドソープで洗う場合のコツ
洗面所に必ず置いてあるハンドソープは、最も手軽な代用品かもしれません。ただし、注意点が一つ。最近の液体ハンドソープは肌に優しい弱酸性のものが多く、油汚れに対する洗浄力が少し物足りない場合があるんです。
また、保湿成分が多く含まれていると、それがブラシに残り、ベタつきの原因になることも。もし使うのであれば、成分がシンプルな固形石鹸タイプの方が、意外とすっきり洗えたりします。
頑固な汚れにはクレンジングオイルという手も
「もう何ヶ月も洗っていなくて、ファンデがカチカチに…」そんな絶望的な汚れには、最終手段としてクレンジングオイルが有効な場合があります。ただし、これはあくまで本当に最後の手段。
非常に洗浄力が高く、ブラシの毛を著しく傷めるリスクがあるため、日常的なお手入れには絶対におすすめできません。もし使う場合は、汚れた部分に少量だけ馴染ませた後、必ず中性洗剤で二度洗いし、オイル成分を完全に除去してください。
100均の便利グッズで洗浄をもっと楽にする方法
最近では、100円ショップでもメイクブラシ洗浄のための便利なアイテムがたくさん見つかりますよね。例えば、シリコン製の「ブラシクリーナー(洗濯板)」は、手のひらの上で洗うよりも、毛の奥の汚れを効率的にかき出してくれる優れもの。
洗浄から乾燥までできるスタンド付きのタイプもあり、面倒なブラシ洗浄のハードルをぐっと下げてくれます。週末にショッピングに行ったついでに、コスメコーナーを覗いてみるのも楽しいかもしれませんね。
差がつく!ブラシを長持ちさせる乾かし方と保管のコツ

きれいに洗えたブラシを見て、思わず一安心。でも、本当の勝負はここからです!せっかく丁寧に洗っても、乾かし方を間違えてしまうと、ブラシの寿命を縮めてしまう原因に。清潔な状態をキープし、長く愛用するための最後の仕上げについて解説します。
これはNG!ドライヤーの熱風でブラシを傷めないで
「早く乾かしたいから」と、ドライヤーの温風を当てるのは絶対にやめましょう。その気持ち、すごく分かりますが、ぐっとこらえて。熱は、天然毛のキューティクルを傷つけ、人工毛を変形させ、根元の接着剤を劣化させる原因になります。
焦らず、風通しの良い日陰で、じっくり自然乾燥させるのが、あなたのブラシへの一番の優しさです。
理想的なのは「毛先を下」にした吊り下げ乾燥
ブラシを乾かす上で最も大切なのは、ブラシの向きなんです。絶対にやってはいけないのが、コップなどに毛先を上に向けて立てて乾かすこと。
残った水分が重力で根元の金具部分に溜まってしまい、接着剤を溶かして毛抜けの原因になったり、内部で雑菌が繁殖したりする温床になってしまいます。理想は、毛先を下に向けて吊るして干すこと。これだけで、ブラシの持ちが全然違ってきます。
ブラシスタンドがない時の簡単な干し方アイデア
「でも、専用のブラシスタンドなんて持ってないし…」大丈夫。家にあるもので簡単に吊り下げ干しは実践できますよ。
洗濯バサミと輪ゴムを使う方法
- ブラシの柄に輪ゴムを数回巻きつけます。
- その輪ゴムを洗濯バサミで挟みます。
- 物干し竿やハンガーなどに吊るせば、あっという間に即席スタンドの完成です。
この方法なら、お金をかけずに理想的な形でブラシを乾かすことができます。ぜひ試してみてくださいね。
初心者さんが抱えがちなメイクブラシ洗浄の疑問を解決

ここでは、多くの人が「これってどうなんだろう?」と疑問に思うポイントをQ&A形式でまとめました。細かい不安もここでスッキリ解消していきましょう。
リキッド用とパウダー用で違う?理想的な洗浄頻度
ブラシの洗浄頻度は、使う化粧品の種類によって変わってきます。どれくらいの頻度で洗うのがベストなのでしょうか。
ブラシの種類 | 推奨される洗浄頻度 |
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リキッド・クリーム用 (ファンデ、コンシーラーなど) | 雑菌が繁殖しやすいため、1週間に1回が理想。 |
パウダー用 (チーク、アイシャドウなど) | 比較的汚れにくいですが、3週間~1ヶ月に1回は洗いましょう。 |
あくまでこれは目安なので、「化粧品の含みが悪くなったな」「肌触りがチクチクする…」と感じたら、それがあなたのブラシの洗浄サインです。
きちんと洗ったはずなのに…毛先がチクチクする原因
丁寧に洗ったはずなのに、乾いたら毛先がチクチク…。がっかりしてしまいますよね。その原因は、いくつか考えられます。
- すすぎ残し: 洗浄成分が毛先に残っていると、ゴワつきの原因になります。
- 毛の傷み: 洗浄力の強い洗剤を使ったり、ゴシゴシ洗いすぎたりして、毛のキューティクルが傷ついている可能性があります。
- 汚れ残り: 毛の根元に古い化粧品や皮脂が固まって残っている(ケーキング現象)場合も。
もう一度、優しい洗浄剤で丁寧に洗い直してみるか、あまりに改善しない場合は、思い切って買い替えを検討するのも一つの手です。
毛抜けや広がりはサイン?ブラシの寿命と買い替え時
大切にお手入れしていても、メイクブラシは消耗品。いつかはさよならの時が来ます。以下のようなサインが見られたら、買い替えを検討するタイミングかもしれません。
- 毛抜けがひどい: メイク中に顔に毛が付くようになった。
- 肌触りの悪化: 洗ってもゴワつきやチクチク感がなくならない。
- 形の崩れ: 洗って乾かしても、毛先が広がったまま元に戻らない。
- 仕上がりの低下: 明らかに化粧ノリが悪くなった。
これらのサインは、ブラシが「お疲れ様」と言っている証拠。今までありがとう、と感謝して、新しい相棒を探しにいくのも良いかもしれませんね。
正しい洗い方を知って、メイクの仕上がりを格上げしよう

ズボラさんでも続けられる!今回の洗浄ポイントおさらい
ここまで、メイクブラシの様々な洗い方について見てきましたが、いかがでしたか?面倒に感じていたブラシのお手入れも、ポイントさえ押さえれば、意外と簡単にできそうだと思いませんか?
- メイク落としでの洗浄は「人工毛」向きで、すすぎが最重要。
- 家にある中性洗剤やシャンプーも、心強い味方になる。
- 洗浄と同じくらい「乾かし方」がブラシの寿命を左右する。
- 毛先を下にして乾かせば、毛抜けや劣化のリスクをぐっと減らせる。
清潔なブラシで明日からのメイクをもっと楽しく
正しい方法でお手入れされたふわふわの清潔なブラシは、肌トラブルからあなたを守ってくれるだけでなく、ファンデーションを均一にフィットさせ、アイシャドウの美しいグラデーションを叶えてくれます。
面倒な作業だと捉えず、「未来のきれいな肌と、メイクの仕上がりへの投資」だと考えて、ぜひ時間ができた週末にでも実践してみてください。きっと、明日からのメイクがもっと楽しく、そして自分の肌にもっと自信が持てるようになるはずですよ。
この記事で紹介した方法を参考に、ぜひご自身のメイクブラシをお手入れしてみてください。清潔なツールで、毎日のメイクがもっと快適で楽しい時間になる、そんなお手伝いができたら嬉しいです。